【診療時間】 午前 10:00~13:30 午後 15:00~20:00
【休診日】木曜、祝日
※土曜・日曜 9:00~17:00(日曜は隔週)

CARE

予防治療の重要性

  • 正しい『食生活』や『歯ブラシ知識』を学びながら
    一生、自分の歯で食事をする。

    むし歯や歯周病の治療がうまくいっても、すぐに再治療になってしまうケースはよく見られます。原因は多岐に及びますが、一番多いのは患者様が治ったと安心してしまい、定期的なメインテナンスを行わなかったパターンです。
    治療をしてお口のトラブルが解決しても、悪くなった原因である生活習慣などを改善しない限りは再発リスクは高いままです。そのために、定期検診やメインテナンスなどの予防治療を受けて、以前よりも注意してブラッシングなどを行うことが重要です。当院は食生活や正しい歯ブラシの選び方など総合的に予防のアドバイスをできるのが強みです。口腔内の環境が悪くなる前に、ぜひ定期的な来院をご検討ください。

  • 定期検診をするメリット

    • むし歯や歯周病を防ぐ

      歯科医院で積極的に検診を受けている方は、クリーニングによって清潔な環境がキープされるため、生涯の残存歯が多い傾向にあります。また定期的に来院するため、むし歯や歯周病を早い段階で発見できて、歯のダメージを最小限に抑えて治療をできる点も重要です。

    • 治療の負担が減る

      定期的に歯科医院に通うと、費用がかさんでしまうとお考えの方は多いようです。しかし、むし歯や歯周病が重症化すると、治療回数が増えて患者様の負担は増します。お口の状態を常に良い状態にキープし続けるほうが長い目で見ると経済的な費用は抑えられます。

  • 予防治療は健康寿命を伸ばすことに大きな影響を与える

    日本は世界屈指の長寿国です。日本人の平均寿命は男性が81歳、女性が87歳というデータがあります。
    しかし一方で、WHO(世界保健機関)が「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義している「健康寿命」については、男性が約72歳、女性は約75歳との報告があります。平均寿命と健康寿命との間には、単純計算すると男性なら約9年、女性は約12年、差が生じています。
    この差の短縮に大きく影響していると言われるのが口腔内の健康状態です。
    「食事をする」「噛むことができる」「会話をする」など年配の方で機能が衰えている機能は全てお口に関することです。
    歯周病は、糖尿病や脳血管障害など多くの全身疾患を悪化させることもあります。
    お口の健康を守ることが全身の健康を守り、結果として健康寿命も伸びていくでしょう。

  • 歯磨きだけではむし歯・歯周病の感染リスクはゼロにできない

    日本人の95%が毎日歯磨きを行うといわれています。
    しかし、35歳以上になると約80%以上の人が歯周病やむし歯を患っています。
    なぜ歯磨きを毎日しっかりしているのにこのような症状が無くならないのでしょうか?
    その原因は「細菌」です。
    歯周病は歯と歯茎の間に繁殖する感染症が原因です。
    歯周病が進行すると歯肉が炎症して、出血がひどくなり、健康な歯でも抜けてしまう恐れがあります。
    菌の温床になっている歯石は歯磨きだけでは取り除くことは不可能です。
    歯科医院で定期的に除去するしか方法はありません。
    歯科医院で定期検診を通じて、細菌のコントロールをしっかり行い、天然歯の寿命を伸ばすことで健康寿命を伸ばすことにつながります。

感染のコントロールをするために
むし歯・歯周病の原因を知ろう

  • 問題を解決するためには原因を知ることが大切です。むし歯・歯周病は宿主・栄養・細菌の3条件が揃わない限りできません。
  • 条件1:宿主(しゅくしゅ)

    むし歯菌・歯周病菌が取り付きやすい形

    問題点 解決法
    歯石で歯がザラザラ →歯石取り(3~4か月毎)
    むし歯で穴が開いている →むし歯を修復
    歯並びが悪い →歯磨き指導・歯列矯正
    歯と歯と間 →歯磨き指導
    歯の溝 →歯磨き・シーラント
    磨きやすい詰め物・被せ物ではない →出来るだけ再治療になりにくい磨きやすい形態に製作します
  • 条件2:栄養

    むし歯菌・歯周病菌が生きていくのに必要な栄養です。
    歯垢(磨き残し)の中には栄養がいっぱいです。

    お口の中がpHが5.5を下回る酸性になると歯はミネラルの放出(カスカスになる)が始まります。
    その後唾の成分で元の状態に戻り、溶けた歯の再石灰化(修復)が始まります。
    ※ミネラルが放出され続けると、歯がボロッと崩れてむし歯の完成です。

    薄い砂糖水を、1回口に入れた場合。

    薄い砂糖水を、3回口に入れた場合。(3回溶けてしまう)

    濃い砂糖水を、1回口に入れた場合。さっきの5倍の5%砂糖水(より酸性になり、長時間溶けます。)

    さて、これは砂糖が何%の飲み物でしょうか?

    350ml 砂糖約40グラム
    つまり、11%の砂糖水・・・

    解決法:食べ物を食べるタイミングや回数

  • 条件3:細菌

    生きている限り、お口の中は常に細菌でいっぱいです。
    
数百種いる菌の中で本当に悪い菌というのは数菌種と言われています。

    歯周病の原因菌(3菌種)

    • Treponema denticola 
      トレポネーマ・デンティコーラ
    • Porphyromonas gingivalis 
      ポルフィロモナス・ジンジバリス
    • Tannerella forsythina 
      タネレラ・フォーサイシア

    むし歯の原因菌(3菌類)

    • Streptococcus mutans 
      ストレプトコッカスミュタス
    • Streptococcus sobrinus  
      ストレプトコッカスブリナス
    • Lactobacilus 
      ラクトバチルス

    そのほかに真菌(カビ菌)等も関係すると言われています。
    悪い菌が多い方や少ない方によって、むし歯になりやすい・歯周病になりやすいが存在すると言われています。

    解決法:口の中の菌の総菌量を減らす・除菌療法(3DS法・歯周病治療)

当院での予防治療について

  • 口腔内の写真

    当院では毎回の定期検診で、口腔内を写真を撮影・確認することで、患者様への負担なく歯やその周囲組織の状態を時間をかけて細かく観察しています。
    そうすることで、むし歯などの見落としを防ぐことができます。
    また、現在の状態や必要な治療法、治療内容のご説明や術前と術後の比較など、患者様にわかりやすくイメージしてもらうためにも非常に重要な過程です。
  • マウスピース

    噛む力のコントロールも非常に重要な予防治療の1つです。
    歯はむし歯や歯周病以外にも、噛む力によってダメージを受けてしまいます。
    普段から歯ぎしりや食いしばりをしている方は知らず知らずのうちに歯を痛めています。
    当院ではこのような患者様に対し、通常の予防処置にくわえマウスピースを使った治療をおすすめしています。マウスピースを一定時間装着することで歯にかかる余計な力をコントロールし、歯や顎の関節、周囲の筋肉にかかる負担を減らしていきます。

歯科衛生士による予防処置

  • PMTC

    歯科医院で行うプロのクリーニングです。専用の機械を用いて、日々のセルフケアでは落とせなかった磨き残しを徹底的にお掃除していきます。
    また、歯の表面を清掃・研磨するため、着色汚れを落とす、細菌が付着しにくくなるなどのメリットもあります。
  • スケーリング

    歯周病が進行した際は、スケーリングやルートプレーニングなどを行い、歯周組織の炎症を抑える必要があります。スケーリングとは、スケーラーと呼ばれる器具を用いて、歯に付着したプラークや歯石などを除去する処置です。また、細菌に汚染された歯質を削り取り、根面をなめらかにしていく処置をルートプレーニングと呼びます。
  • フッ素塗布

    歯の表面にフッ素を塗布すると、唾液中のミネラル分を取り込むことで再石灰化が促進され、歯質が強化されます。初期段階のむし歯ならば、フッ素塗布とクリーニング、ご自宅での丁寧なセルフケアを徹底することで改善するケースもあります。また、フッ素の抗菌作用により、細菌の活動を抑えられるのもメリットです。
  • ブラッシング指導

    子供の内から口腔内の健康を維持することで大人になったときに、むし歯・歯周病になりにく環境を作ることができます。正しい歯磨きの仕方を小さいころから身に付けておくことは将来、1本でも多くの天然歯を残すことに繋がります。

    小児歯科小児歯科

正しい歯磨き(ブラッシング)はできていますか?

お口の中にいる細菌によって、むし歯や歯周病などは進行します。つまり、これらの細菌を歯磨きによって効率的に取り除けば、健康な環境をキープできます。しかし、日々当たり前のように行っているブラッシングですが、正しく行えている方はほとんどいません。「白く美しい歯を保つため」「口臭予防のため」「むし歯や歯周病とは無縁の口腔環境にするため」ぜひ自己流の歯磨きを卒業して、正しいブラッシング方法を歯科医院で身につけましょう。

歯ブラシ選びの大切さ

  • 本当にその人に合った歯ブラシが見つかれば、隅々までブラシが歯に当たり、磨き残しが少なくなります。長い目で見ると効果的なむし歯や歯周病予防に繋がります。当院では一人ひとりの生活習慣やお口の状況に合わせて、歯ブラシ選びをサポートいたします。歯ブラシの選び方に悩んでいる方はぜひお気軽にご相談ください。
  • 歯ブラシの種類

    歯ブラシの選択がうまくいかないと『歯茎の粘膜を傷つけてしまう』『どうしても歯ブラシが当たらず、歯垢が残る部分が出る』『知覚過敏などの原因となる』。当院では、患者様一人ひとりに合った歯ブラシの選択を行っております。
    歯ブラシと聞くと、まず皆さんが思い浮かべるのは、毛の束が長方形に並んだ最もポピュラーなものかと思いますが、実はその他にもいくつか種類があります。

  • 子ども用の歯ブラシ

    「柄の部分が短い」「ヘッド部分が小さい」など、お子さんのお口に合わせているのが特徴です。永久歯が生え揃うまでは、効率よく歯磨きできるように設計されている子ども用の歯ブラシを活用しましょう。

  • 矯正用の歯ブラシ

    矯正歯科中は矯正装置によって、むし歯リスクが高まります。そのため、矯正用歯ブラシによって細かくブラッシングを行いましょう。通常の歯ブラシと複雑な装置の隅々まで磨ける矯正用の歯ブラシを併用すれば、効果的なブラッシングが可能です。

  • ワンタフトブラシ

    毛先の部分がひとつの束しかない歯ブラシを「ワンタフトブラシ」と呼びます。サイズやヘッド部分が子ども用の歯ブラシより小さいのが特徴です。ワンタフトブラシのメリットは、奥歯や歯と歯肉の境目などの細かな部分にアプローチできる点です。セルフケアを徹底したい方は必ず使うようにしましょう。

  • 歯間ブラシ

    歯間ブラシはフロスと同じように使う清掃器具です。フロスと異なるのが柄とヘッドが存在する点です。歯と歯の間に糸を通し、食べカスや歯垢を取り除いていきます。

  • 毛のかたさによる分類

    歯ブラシは、毛のかたさによっても分類されています。

  • やわらかめ

    むし歯や歯周病によって歯茎に炎症が起きて、出血しやすくなっている方は毛先のやわらかい歯ブラシをおすすめします。歯茎のマッサージを行いつつ、歯周組織への刺激も抑えられるため、効率的に汚れを取り除けます。

  • ふつう

    特に口腔内に問題が無い方は、普通の硬さの歯ブラシがおすすめです。歯周組織への刺激が少なく、効率的にお口の健康な状態をキープできます。歯や歯茎が傷つく心配もありません。

  • かたさ

    歯の汚れをスピーディーに落としたい方は、かための歯ブラシが適しています。効率的にプラークを取り除けるので爽快感があります。ただし、歯磨きの方法を間違えると歯周組織が傷ついてしまうため、使い方が難しいのも事実です。

当院で販売している歯ブラシ

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