新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策について
-
医療施設内でも細菌やウイルス感染は起こり得ますので、当院ではこのような感染症対策を徹底的に講じています。過去には一部報道機関において、「ハンドピース使い回し記事」が掲載されました。当院では万全の衛生管理で皆さんをお迎えしていますので、どうぞご安心ください。
読売新聞報道記事について
読売新聞記事 2014年5月19日
★歯削る機器 7割使い回し…院内感染懸念。歯を削る医療機器を滅菌せず使い回している歯科医療機関が約7割に上る可能性のあることが、国立感染症研究所などの研究班の調査でわかった。
患者がウイルスや細菌に感染する恐れがあり、研究班は患者ごとに清潔な機器と交換するよう呼びかけている。
調査対象は、歯を削るドリルを取り付けた柄の部分。歯には直接触れないが、治療の際には口に入れるため、唾液や血液が付着しやすい。標準的な院内感染対策を示した日本歯科医学会の指針は、使用後は高温で滅菌した機器と交換するよう定めている。調査は、特定の県の歯科医療機関3152施設に対して実施した。2014年1月までに891施設(28%)から回答を得た。
滅菌した機器に交換しているか聞いたところ、「患者ごとに必ず交換」との回答は34%だった。一方、「交換していない」は17%、「時々交換」は14%、感染症にかかっている患者の場合は交換」は35%で、計66%で適切に交換しておらず、指針を逸脱していた。
別の県でも同じ調査を07~13年に4回行い、使い回しは平均71%だった。
研究班の泉福せんぷく英信・国立感染症研究所室長によると、多くの歯科では、人手や費用がかかり、簡単な消毒や洗浄をしただけで繰り返し使っているとみられる。
厚生労働省によると、歯科での院内感染は原因の特定が難しく、国内で明らかになった例はない。
感染症に詳しい浜松医療センターの矢野邦夫副院長は「簡単な消毒では、機器を介して患者に感染する恐れのあるウイルスもある。十分な院内感染対策を取ってほしい」と話している。読売新聞記事 2014年6月12日
★歯削る機器使い回し…高い滅菌費 改善の壁に
多くの歯科で、歯を削る医療機器を滅菌せずに使い回している実態が明らかになった。ウイルスや細菌を患者にうつす心配があり、国は4日、滅菌を徹底するよう都道府県などに通知した。しかし患者ごとの機器交換は多額の費用がかかるため、一部の歯科は及び腰だ。
東京都内の病院の歯科に勤める歯科医は、他の病院から数年前に着任し、現場の不衛生さに「これはひどい」と驚いた。歯を削る機器(ハンドピース)を使った後は、表面をアルコールで拭いて終わり。滅菌しないまま次の患者に使う。ゴム手袋も使い回しだ。改善しようと他の歯科医や歯科衛生士に働きかけたが、仕事が増えることを理由に拒まれた。近く、病院は辞める考えだ。
ハンドピースを使うと、患者の血液や唾液が表面に付いたり、機器の内部に入り込んだりする。血液などにはウイルスや細菌が潜んでいる心配があり、消毒や洗浄では病原体を完全になくすことはできない。
歯科で患者がウイルスなどに感染したという国内の報告はないが、米国ではB型肝炎ウイルスの感染例がある。B型肝炎は、倦怠感や発熱など症状が出るまでに1~3か月の潜伏期があり、原因の特定が難しい。国内での感染は「ない」のではなく、「分かっていない」という表現が正しい。
このため日本歯科医学会の指針は、機器の使用後は、高温の蒸気で病原体を死滅させる滅菌処置を施し、患者ごとに滅菌された機器に交換することが勧められている。しかし、指針は必ずしも守られていない。
国立感染症研究所の泉福英信室長の研究班が、特定の県の歯科医療機関に行った調査によると、「(患者ごとに機器を)必ず交換」は34%で、残りの66%の歯科では滅菌せずに複数の患者に使っていた。
滅菌しない理由として多くの歯科医があげるのが、費用の高さだ。ハンドピースは1本約20万円。滅菌には1回30分程度はかかるため、患者ごとに交換するには少なくとも倍の本数をそろえなければならない。
埼玉県草加市のある歯科医院では、ハンドピースを120本そろえ、午前と午後で滅菌を3回ずつ行っている。院長は「滅菌に手間がかかる分、歯科衛生士や歯科助手を多く雇っている。高熱の蒸気にかけるため、機器が傷み、修理回数も増える」と説明する。
患者ごとに機器を取り換えると国に届け出た歯科医療機関は、診療報酬で新規患者は260円、再診患者は40円を毎回それぞれ上乗せして請求することが認められているが、「その金額ではとても見合わない」(同院長)という。
国は歯科に滅菌の徹底を求めていく考えだ。これが掛け声倒れに終わらないように、診療報酬による評価の議論と機器の取り扱いへの指導を、並行して進める必要がある。
ただ、全ての歯科が対策を講じるまでには時間がかかる。患者ができる「自己防衛策」はないのだろうか。
まずは、滅菌されたハンドピースかどうか、診療の際に尋ねてみることだ。滅菌された機器は「滅菌パック」という透明な袋に入っていたり、紫外線で清潔な状態を保つ装置に保管されていたりする。患者の椅子の近くに取り付けられたままになっているのは、滅菌されていないとみてよい。
ハンドピースの取り換えを届け出ている歯科は約7000あり、歯科医で作る院内感染防止対策促進協議会のサイトが届け出施設の一覧表を掲載している。これら施設が実際に滅菌しているかどうか保証はできないが、歯科を選ぶ時の参考にはなる。
歯科は全国約7万施設のうち、98%が小規模な診療所だ。雇われている歯科衛生士などの立場は弱く、院内のチェックが利きにくい。歯科の姿勢を改める一番の特効薬は、患者の厳しい目かもしれない。 -
当院での感染症対策
- ビルの強制換気システムが常時稼働
- 間隔を空けた待合設備
- 室温と湿度を管理
- 待合室にアクリルボード設置、距離の確保
- 手指消毒用アルコールを各所に設置
- 職員の防護用白衣とゴーグル着用
- イスや手すりの消毒は午前・午後の各診療終了後に徹底
- 医師、スタッフともに毎朝検温と健康チェック
- コロナに効果があると証明されている、業務用プラズマクラスター設置
- 手袋・エプロン・コップの使い捨て
- ほとんどの物を滅菌パックに入れて滅菌、その他も高度消毒
-
オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)について
なによりも安全な場所であるために。
滅菌とは「病原体・非病原体を問わずすべての微生物を死滅、または除去すること」と定義されています。しかしながら歯科用の機材の中には複雑な構造をした器械(歯を削る機械など)が数多く存在します。
現在一般歯科医院で普及しているクラスN滅菌器については、
- 滅菌パックに入った器具
- 歯科用タービン(歯を削る機械)
- 鉗子(歯を抜くときに使うペンチのような器具)
(裸の状態の単純な器具は可能)つまり、『クラスBとクラスSの一部滅菌器で滅菌されたもの以外は患者間の水平感染のリスクを秘めている』ということです。
日本の一般歯科医院での普及率2%(ドイツでは80%以上)ほどの、当院導入のクラスB滅菌器は庫内の圧力を何度も上げたり真空にしたりを繰り返す事により細部までの加熱滅菌が出来るようになり安全を確保できるようにしております。
当院では、『健康になるために通う歯科医院で院内感染は絶対に起こしたくない』
との思いで徹底した対策を行い続けます。特に有効な器具- 鉗子(歯を抜くときに使うペンチのような器具)
- 外科剪刃(外科用ハサミ)
- 歯科用タービン(歯を削る器械)→タービン使い回しの読売新聞報道記事
- インプランター(インプラントを入れる器械)
- インプラント埋入キット(インプラントのドリルやドライバー類)
患者様に安全な医療を提供できますよう努力します。
-
ハンドピースの滅菌
内部の洗浄・注油
ハンドピース(歯を削る器械)は繊細です。
そして、水や空気の通る細かい内部機関を持っています。その内部を圧縮された空気と回転で洗浄を行い、医療用のオイルを注油する器械を使用して確実に綺麗にします。
これにより、ハンドピースの故障なども少なくすることができます。
-
滅菌パックへ封入
洗浄がすべて終了すると外界と遮断する滅菌パックに封入し、しっかりとシールします。
これにより使用直前まで汚れや空中に浮遊する細菌が付着する可能性が無くなります。 -
Bサイクル滅菌器
高水準の滅菌器だからこそできること。
クラスB滅菌器にて器具の細部に付着している細菌まで滅菌(細菌を死滅させる)処置を行います。一般的な滅菌器では器具の複雑な部分の細菌を死滅できませんが、当院では細部細菌を確実に滅菌出来るものを使用しております。袋に入ったままで内部の滅菌が出来る優れものです。
そのため、滅菌パックに入れた状態でも滅菌が可能となっております。
通常の滅菌器と比べると約3倍の価格ですが、確かな滅菌力の為、当院ではクラスBを採用しています。特に有効な器具
- 鉗子(歯を抜くときに使うペンチのような器具)
- 外科剪刃(外科用ハサミ)
- 歯科用タービン(歯を削る器械)
- インプランター(インプラントを入れる器械)
- インプラント埋入キット(インプラントのドリルやドライバー類)
-
一般器具の滅菌
汚れの固着を防ぐ
綺麗にすることからすべてが始まります。
器具の使用後、乾燥した状態のままでは、後の洗浄効果に支障をきたします。
使用後はまず水中に器具を投入し汚れの付着を落としやすくします。 -
超音波洗浄
超音波でさらに綺麗に。
水を張った器械の中に入れ、超音波振動を15分かける事により細かい付着物を除去します。
-
滅菌パックへ封入
時間が経過しても衛生的に保つために。
洗浄がすべて終了すると外界と遮断する滅菌パックに封入し、しっかりとシールします。
これにより使用直前まで汚れや空中に浮遊する最近が付着する可能性が無くなります。
またパックに封入することで時間が経っても衛生的な状態を保てます。 -
口腔外バキューム
歯の治療中に口腔外へ漏れる唾液や菌などを患者様のお口の外で吸引し、他の患者様の健康を守ると同時に、診療室内をクリーンで清潔な状態に保つことを目的とした機器です。
注)使用時はやや大きな音が発生しますが、ご了承ください。