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虫歯じゃないのに歯が痛い!?
こんにちは!
角倉歯科医院天王寺 助手の山下です☺
少しずつ寒さが和らいできましたね!
梅や早咲きの桜もちらほらと見かけるようになってきて、春が近づいてきているなとワクワクしています🌸
春が大好きなので、早くお花見やピクニックをしたいです!!!
さて、今回は虫歯ではないのになぜ歯が痛むのか、その原因の一つである「咬合性外傷」についてお伝えします!
①咬合性外傷とは
咬合性外傷とは、過剰な噛む力によって一部の歯や歯の周りの組織(歯ぐきや歯槽骨、歯根膜など)がダメージを受けてしまう病態です。
主な症状としては、以下のようなものがあります。
- 噛んだ時に歯が痛む
- 歯がグラグラする
- 歯ぐきが腫れる
- 歯周ポケットが深くなる
- 歯がすり減る、欠ける
- 歯が折れる
- 歯ぐきが下がる、知覚過敏
また、中には頭痛や肩こりなどの口腔内とは違った箇所で痛みを感じる方もいます。
②一次性咬合性外傷
一次性咬合性外傷は、もともと健康な歯や歯周組織に、強すぎる噛み合わせの負荷がかかることで歯の痛みやグラつきが生じます。
例えば、噛み合わせに問題のある人が歯を強く食いしばったとき、箸など固いものを強く噛んでしまったとき、就寝中の歯ぎしりが特にひどかったとき。このようなケースで起こります。
③二次性咬合性外傷
二次性咬合性外傷は、すでに歯周病の症状があって歯周組織が弱っていたところに、さらに噛み合わせによる力が加わることで症状が悪化してしまう状態です。
歯周病によって歯周組織が弱くなっているので、通常であれば問題にならないほどの少しの力でも、大きなダメージを及ぼすことがあります。
一時性咬合性外傷よりも深刻な症状を引き起こすケースもあります。
④原因
- 歯ぎしりや食いしばり
主に就寝時などに歯ぎしりを行ってしまったり、歯を強く食いしばったりする習慣があると、噛み合わせのバランスが崩れてしまい、一部の歯に強い負担がかかりがちになります。
歯に偏った力が加わってしまうと、次第に歯周組織にダメージが蓄積されてしまうようになり、そこから咬合性外傷を発生させてしまう原因に繋がります。
マウスピースを装着することによって歯ぎしりを抑制させることができます。
- 被せ物や詰め物
歯の噛み合わせは20~30ミクロンの違いでも感じ取ってしまうほどデリケートなものです。
そのため、詰め物や被せ物の高さは何度も歯科医師が確認し調整をしますが、それでも後日高いと感じられることがあります。
そういった場合、咬み合わせた時に過度な力がかかってしまうことがあります。
- 歯周病
歯周病が進行すると、歯を支えている骨が破壊され、歯を支える力が弱くなります。
そのため、通常の噛む力にすら耐えられなくなってしまいます。
また、歯周病によって一部の歯の支えが弱まっていると、その分他の歯へ噛む力の負担が過剰にかかり、咬合性外傷を引き起こす可能性もあります。
⑤治療法
- 嚙み合わせの調整
噛み合わせた時に一部の歯に強く当たっていると判断された場合には、部分的に歯やかぶせ物などを削って噛み合わせの当たり具合を調節、分散させます。
- マウスピース
就寝時は無意識に歯ぎしりや食いしばりが起こりやすく、実は起きている時よりも噛む力が強くかかります。
そのため、マウスピースを装着することによって就寝中の歯へのダメージを軽減させることが出来ます。
- 歯列矯正
噛み合わせの不正による咬合性外傷を根本的に解決するためには、歯列矯正で歯並び・嚙み合わせを整えることが有効です。
歯並び・噛み合わせを正しく整えることで、噛んだ時に歯にかかる力を均等に分散させることができ、一部の歯だけにダメージが及ぶのを避けることができます。
- 補綴治療
歯が欠損している場合や、詰め物や被せ物が不適合な場合には、補綴治療を行います。
被せ物やブリッジ、インプラントなどを使用して、噛み合わせを回復させます。これにより、他の歯への負担を軽減し、全体のバランスを整えます。
今回は「咬合性外傷」についてまとめました。
歯は虫歯・歯周病だけでなく、物理的なダメージによって歯を失う恐れもあります。
日常生活に困っていないから大丈夫と思わず、初期段階で発見する為にも定期的な歯科医院でのメンテナンスが重要です!!
マウスピースを作って使用している方も、定期的にその状態をチェックして必要に応じて調整をしなければなりません!
面倒かもしれませんが、少しでも長く、そして多く、自分の歯を守るためにも日頃からメンテナンスに来ていただけると嬉しいです☺✨
一緒に頑張りましょう!!
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